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  • 2026-8-26
  • CATEGORYインプラント

歯周病・持病があるとインプラントは無理?適応を左右する3つの判断基準

歯周病・持病があるとインプラントは無理?適応を左右する3つの判断基準

「歯周病がひどいからインプラントは無理と言われた」「血圧の薬を飲んでいるけど、インプラント治療を受けられるのだろうか」——そんな不安を抱えて検索されているのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、歯周病や持病があっても、状態を正しく管理・治療したうえでインプラントを受けられるケースは少なくありません。ただし、すべての方が対象になるわけではなく、全身状態・骨量・歯周ポケットの深さなどいくつかの重要な判断基準があります。

この記事では、インプラント治療の適応条件と判断軸を具体的に解説します。「諦めていたけれど一度ちゃんと診てもらいたい」という方にとって、正しい情報を得るための第一歩になれば幸いです。

📋 この記事の目次

「歯周病があるからインプラントは無理」は本当?

よくある誤解:歯周病=インプラント不可ではありません

「歯周病があるとインプラントはできない」と思い込んでいる方は多くいらっしゃいます。これは完全な誤解ではないものの、正確でもありません。

たしかに、活動性の歯周病(歯ぐきが腫れている、膿が出ているなど治療が不十分な状態)のままインプラント手術を行うことは適切ではありません。歯周病菌が多い口腔環境では、インプラント周囲の骨や組織に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

しかし、歯周病治療をしっかり行い、口腔内の炎症をコントロールできた状態であれば、インプラント治療の対象となるケースは十分に考えられます。大切なのは「歯周病の既往があるかどうか」ではなく、「現在の口腔内が適切にコントロールされているか」という点です。

「断られた」経験がある方へ:診断の内容を確認することが第一歩

他の歯科医院でインプラントを断られた経験がある方でも、その理由を詳しく把握することが重要です。「歯周病があるから」「持病があるから」という理由だけでは、状況が変われば判断も変わることがあります。

骨の量・質、歯周ポケットの深さ、全身疾患のコントロール状態など、判断軸はひとつではありません。それぞれの要因を丁寧に評価することが、正確な適応判断につながります。

「一度きちんと診断してほしい」という場合は、歯周病治療とインプラント治療の両方に対応できる専門的な知識を持つ歯科医師への相談が選択肢のひとつとなります。

インプラント治療の適応を左右する3つの主要因

インプラント治療を行うにあたって、特に重要な判断基準となる要素が3つあります。それぞれについて具体的に確認しましょう。

Point 01 歯周ポケットの深さと炎症のコントロール

歯周病の「現状」が治療適否を決める

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目にできる溝のことです。健康な状態では1〜2mm程度ですが、歯周病が進行すると4mm以上になることがあります。一般的に、インプラント治療を行う前には歯周ポケットが適切な深さにコントロールされていることが求められます。炎症が残ったままの状態では、インプラントを支える骨への悪影響が懸念されるためです。歯周病治療を先行し、定期的なメンテナンスで状態を安定させることが前提となります(個人差があります)。

Point 02 顎骨の量と質

骨がなければインプラントは埋入できない

インプラントは顎の骨(顎骨)に人工歯根を埋め込む治療です。そのため、十分な骨の量と一定の骨密度が必要になります。歯周病が長期間進行していたケースでは、骨が吸収(減少)していることがあります。歯科用CTを使った精密な骨量評価が欠かせません。骨量が不足している場合でも、「骨造成術(GBRなど)」と呼ばれる処置を組み合わせることで対応できる場合があります(適応については個人差があり、精密な検査が必要です)。

Point 03 全身状態のコントロール

持病は「ある・なし」より「管理できているか」が重要

糖尿病・高血圧・骨粗しょう症・血液疾患など全身疾患をお持ちの方の場合、疾患そのものよりも「現在どの程度コントロールされているか」が適応判断の重要な軸となります。たとえば、糖尿病であってもHbA1cが一定の数値以下にコントロールされている場合、主治医との連携のもとで対応可能なケースがあります(個人差があります)。主治医から情報を共有いただきながら、歯科側で安全な治療計画を立てることが大切です。

当院のインプラント治療について

日本口腔インプラント学会所属の院長が、全身状態と口腔内の両面から適応を判断します。歯科用CTを用いた術前検査の内容などは、診療案内ページでご紹介しています。

▶ インプラント治療の詳細を見る

持病別に知っておきたい注意点と対応方法

糖尿病がある場合

糖尿病は血糖値の管理状態がインプラント治療の可否に大きく関わります。血糖コントロールが不十分な状態では、感染リスクの上昇や傷の治癒が遅れる可能性があります。

一般的な目安としては、HbA1c(ヘモグロビンA1c)が8.0%未満程度にコントロールされていることが治療開始の参考値として挙げられることがありますが、具体的な適応判断は担当医と主治医の連携によって行われます。自己判断は避け、必ず内科主治医への確認と情報共有を行いましょう(個人差があります)。

対応できる可能性があるケース

  • HbA1cが一定水準以下にコントロールされている
  • 内科主治医との連携が取れる
  • 口腔内の歯周病がコントロールされている

慎重な対応が必要なケース

  • 血糖値が長期的に不安定な状態
  • 傷の治癒が著しく遅れる既往がある
  • 感染症を繰り返している

骨粗しょう症・ビスホスホネート系薬剤を服用中の方

骨粗しょう症の治療に使われるビスホスホネート系薬剤(BP製剤)やデノスマブを服用中の方は、顎骨壊死(MRONJ)というリスクについて事前に確認が必要です。

これは、薬剤が骨の代謝に影響を与えるため、外科的な処置(抜歯やインプラント埋入)後に骨が壊死する可能性があるためです。服用期間・服用量・他の危険因子によってリスクは変わりますので、服薬中の方は必ず事前に申告してください。場合によっては、主治医と相談のうえ薬剤の休薬期間を設けるケースもあります(個人差があります。自己判断での休薬は禁止です)。

高血圧・心疾患・血液凝固に関わる疾患がある場合

抗血栓薬(ワーファリン・アスピリンなど)を服用している場合、手術中・後の出血コントロールに注意が必要です。ただし、薬を自己判断でやめることは絶対に避けてください。主治医と歯科医師が連携して、安全に対応できる手順を検討します。

高血圧についても、治療当日の血圧が著しく高い場合には処置を延期することがあります。日常的に降圧剤でコントロールされており、血圧が安定している場合は通常の対応が可能なケースが多くあります(個人差があります)。

持病や服用中の薬がある場合は、初診時に必ず申告してください。薬の自己判断による中断は生命に関わるリスクがあります。歯科・内科の主治医が連携して対応します。

歯周病コントロール後のインプラント治療の流れ

STEP1:口腔全体の精密検査・診断

インプラント治療を検討する場合、まず行うのはお口全体の状態を把握するための精密検査です。歯科用CTによる骨量・骨密度の確認、歯周ポケットの測定、レントゲン撮影などを組み合わせて診断します。

「どの治療を行うか」より先に「正しく診断すること」が重要です。歯周病がどの程度進行しているか、骨がどのくらい残っているか、インプラントを埋入できる位置・角度はどうかなど、一人ひとりの状態に合わせた評価が必要です。

STEP2:歯周病治療を先行する

歯周病の活動性が確認された場合は、インプラント治療より先に歯周病治療を行います。歯石・プラークの除去(スケーリング・ルートプレーニング)、必要に応じた外科的歯周治療を行い、口腔内の炎症をコントロールします。

歯周病治療が終わった後、一定期間(目安として3〜6か月程度、個人差があります)をかけて状態が安定しているかを確認します。この段階をしっかり踏むことが、インプラントの長期的な安定につながります。

STEP3:インプラント埋入手術・上部構造の装着

歯周病と全身状態が適切にコントロールされた後、インプラントの埋入手術を行います。術後の骨とインプラントが結合するまでの期間(オッセオインテグレーション)には、おおよそ2〜6か月程度かかることが多いです(個人差があります)。その後、人工の歯冠(上部構造)を装着します。

治療後は定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラント周囲炎(インプラント周りの歯周病)の予防のためにも、メンテナンスへの継続的な参加が長期的な機能維持に重要です。

確認項目インプラント適応の目安対応が必要なケース
歯周ポケット深さ概ね3mm以下にコントロール済み4mm以上の活動性歯周病が残存
顎骨の骨量インプラント埋入に必要な骨量が確認できる骨量不足→骨造成術を検討
糖尿病(HbA1c)概ね8.0%未満に管理されている(目安)コントロール不良→主治医と連携して状態改善
BP系薬剤服用服用期間・リスク評価後に対応可能なケースあり服用中は主治医・歯科医師間の連携が必須
抗血栓薬服用主治医の判断のもと対応可能なケースあり自己判断での休薬は禁止

長浜歯科医院のインプラント・歯周病への取り組み

  • 歯周病認定医×インプラント学会所属の院長が診断から治療まで担当:院長・長浜光徳は日本歯周病学会認定医であり日本口腔インプラント学会所属。歯周病とインプラント双方の専門的な知識をもとに、お口全体の状態を踏まえた診断を行っています。
  • 歯科用CT・マイクロスコープによる精密診断:骨量・骨質の詳細な評価に歯科用CTを活用。目視では確認できない部分まで精密に診断します。
  • サージカルガイドを用いた精密なインプラント埋入:事前に設計した位置・角度でインプラントを埋入するサージカルガイドを使用し、精度の高い手術を目指しています。
  • 全身疾患をお持ちの方への対応:持病がある患者さまには、主治医と連携しながら安全な治療計画を立てます。初診時にお薬手帳や服用薬の情報をご持参ください。
  • 1階診療室・駐車場10台完備:高齢の方や車いすをご利用の方にも通いやすい環境を整えています。茨城県古河市の地域に根ざした診療を続けています。

「どの治療を行うか」よりも「正しく診断すること」が最初のステップだと考えています。歯周病のある方やお体に持病をお持ちの方が、他院で断られた経験をお持ちでご相談に来られることがあります。状態をきちんと評価せずに諦める必要はありません。まず現状をしっかり診断させてください。歯を残すこと、噛める状態を長く保つこと——そのために何ができるかを一緒に考えたいと思っています。日本口腔インプラント学会 専修医・歯周病認定医 長浜光徳

よくあるご質問(FAQ)

歯周病治療をしてからインプラントまで、どのくらい期間がかかりますか?

歯周病の程度・全身状態によって大きく異なりますが、歯周病治療の安定確認だけで数か月程度かかる場合があります。その後のインプラント埋入手術と骨の結合期間を含めると、トータルで1年前後になるケースもあります。あくまで目安ですので、精密検査を受けたうえで担当医からご説明を受けることをおすすめします(個人差があります)。

他の歯科医院でインプラントを断られましたが、相談できますか?

はい、ご相談いただけます。断られた理由やその際の検査内容を把握されている場合はご持参いただけると参考になります。当院では改めて歯科用CTなどを用いた精密検査を行い、現在の状態から適応を判断します。必ずしも治療できると保証するものではありませんが、まず正確な診断を受けることが大切です。

インプラント治療の費用はどのくらいかかりますか?デンタルローンは使えますか?

インプラント治療は自由診療となり、費用は患者さまの状態・本数・使用する材料などによって異なります。詳しくは診察・カウンセリングの際にご案内しております。デンタルローンにも対応しておりますので、費用についてのご不安もお気軽にご相談ください。まずはWEB予約からご来院いただくか、お電話でお問い合わせください(TEL: 0280-31-3570)。

まとめ:歯周病・持病があってもまず相談を

  • 歯周病があってもコントロールができていれば、インプラント治療の対象となるケースがあります
  • 持病は「ある・なし」より「現在どう管理されているか」が適応判断の重要な軸です
  • 骨量・歯周ポケット・全身状態の3つが主な判断基準となります
  • 歯科用CTによる精密診断と主治医との連携が安全な治療につながります
  • 「他院で断られた」という方も、まず正確な診断を受けることが第一歩です

インプラント・歯周病のことを古河市でご相談ください

「歯周病があってもインプラントできるか確認したい」「持病があるけれど相談できる歯科を探している」——そのようなご不安をお持ちの方は、ぜひ長浜歯科医院にご相談ください。茨城県古河市・茨城県西南地域からのご来院を歓迎しています。歯科用CT・マイクロスコープを備えた精密な診断環境と、歯周病認定医×インプラント学会所属院長が丁寧に対応いたします。駐車場10台完備・1階診療室で高齢の方や車いすの方にも対応しています。

インプラント適応のご相談は長浜歯科医院へ

「持病があるからインプラントは無理」と諦める前に、まずはご相談ください。全身状態、歯周組織、骨量の3つの観点から、患者さまの状態に合った治療設計をご提案します。

診療時間 8:30-11:30 / 13:00-16:30 | 休診日:木・日・祝

監修

長浜歯科医院 院長 長浜光徳

経歴

  • 日本歯科大学生命歯学部 卒業
  • 日本歯科大学附属病院 臨床研修医 修了
  • 長浜歯科医院 院長継承

所属・資格

  • 日本歯周病学会所属/日本歯周病学会認定医
  • 日本口腔インプラント学会所属
  • 日本顕微鏡歯科学会所属