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  • 2026-9-24
  • CATEGORY矯正歯科・小児矯正

大人の矯正前にMFT(口腔筋機能療法)が必要な理由|舌癖セルフチェックと改善期間の目安

大人の矯正前にMFT(口腔筋機能療法)が必要な理由|舌癖セルフチェックと改善期間の目安

「せっかく矯正治療をしたのに、なぜか歯並びが戻ってしまった」「矯正中に担当医からMFTをすすめられたけれど、大人でも必要なの?」そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。

結論からお伝えすると、大人の矯正治療においてMFT(口腔筋機能療法)は、歯並びの安定に深く関わる重要なアプローチです。矯正装置で歯を動かすだけでは、舌や唇・頬などの筋肉の癖は改善されません。その癖が残ったままだと、矯正後に歯が元の位置へ戻ろうとする「後戻り」のリスクが高まります。MFTはこの筋肉の癖に直接働きかけるトレーニングで、矯正治療の効果を長持ちさせるうえで欠かせない役割を果たします。

この記事では、MFTの仕組み・大人に必要な理由・矯正との組み合わせ方を、できるだけわかりやすく解説します。

  • ✅ MFTとは何か・なぜ大人にも必要なのか
  • ✅ 舌や口まわりの癖が歯並びに与える具体的な影響
  • ✅ 矯正治療とMFTをどう組み合わせればよいか
📋 この記事の目次

大人の矯正で「後戻り」が起きやすい理由とは?

矯正治療を終えた後、「気づいたら歯並びが少し乱れてきた」と感じる方は一定数いらっしゃいます。これを後戻りと呼びます。後戻りはなぜ起きるのでしょうか。

矯正装置は歯に力をかけて少しずつ動かすものです。しかし歯は骨の中に埋まっており、まわりには歯根膜という組織があります。矯正で新しい位置に歯を動かしても、その位置が骨や周囲組織にしっかり定着するまでには時間がかかります。この定着期間に、口のまわりの筋肉が以前の癖のままであれば、筋肉の圧力が歯を元の位置へ押し戻す力として働くことがあります。

特に大人の場合、子どもと比べて顎の骨が完成しており、筋肉の癖もより長年にわたって定着しています。そのため矯正装置による歯の移動だけでは、背景にある筋機能の問題が解消されないままになりやすいのです。

後戻りを引き起こしやすい「口の癖」

日常的に繰り返される口の癖は、じわじわと歯並びに影響を与えます。代表的なものとして、次のような癖が挙げられます。

  • 安静時に舌が上あごではなく前歯の裏や下あごに当たっている(低位舌)
  • 飲み込むときに舌を前に突き出す(舌突出癖)
  • 唇を閉じずに口を開けたままにすることが多い(口呼吸)
  • 下唇を噛む・唇をなめるなどの習慣

これらの癖は一回一回の力は小さくても、一日に何千回も繰り返されることで歯並びや顎の形態に影響を与える可能性があります。矯正装置が歯に加える力よりも、日々の筋肉の圧力は総量として決して小さくありません。

「矯正をすれば歯並びは保たれる」は誤解かもしれない

矯正治療を受けたから安心、と考える方もいらっしゃいますが、矯正装置は歯を動かす手段であり、その後の歯並びを永続的に保証するものではありません。保定装置(リテーナー)の装着も大切ですが、口まわりの筋機能そのものが改善されていなければ、長期的な安定には課題が残る場合があります。

ここで重要な役割を果たすのが、MFT(口腔筋機能療法)です。

MFT(口腔筋機能療法)の仕組みを理解する

Point 01 MFTとは
口まわりの筋肉の「使い方」を整えるトレーニング

MFT(Myofunctional Therapy)とは、舌・唇・頬・顎などの口腔周囲の筋肉を正しく機能させることを目的としたリハビリ的なトレーニングです。話す・飲み込む・呼吸するといった日常の口の動作が正しいパターンで行われるよう、繰り返し練習します。

Point 02 主なトレーニングの内容
舌の位置・飲み込み方・唇の閉じ方を練習する

MFTのトレーニングは、クリニックで指導を受けた内容を自宅で毎日継続することが基本です。舌を上あごに正しくあてる練習(スポット位置の習得)、正しい飲み込み方の練習(スワロウィング)、唇を自然に閉じるための筋力強化など、段階的に進みます。使用する器具はほとんどなく、日常生活の中でできるシンプルな動作の繰り返しが中心です。

Point 03 期間の目安
数か月〜1年以上かかることも(個人差があります)

MFTにかかる期間は、癖の種類・程度・患者さまの年齢・自宅での練習状況によって大きく異なります。一般的に、数か月から1年以上継続する場合もあります。大人の場合、筋肉の癖がより定着しているため、根気よく続けることが重要です。矯正治療と並行して行うか、矯正開始前や終了後に実施するかは担当医と相談のうえ決めます。

MFTで改善が期待できる症状の例

MFTは以下のような症状や状態の方に検討されることが多いです。ただし効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるとは限りません。

  • 開咬(前歯が咬み合わない状態)の矯正後の安定化
  • 上顎前突(いわゆる出っ歯)に関連する舌突出癖の改善
  • 口呼吸から鼻呼吸への切り替え補助
  • 発音の改善(サ行・タ行などに影響が出る場合)
  • 飲み込みの際の舌の動かし方の改善

長浜歯科医院の診療案内

矯正歯科・小児矯正について

大人の矯正治療からお子さまの矯正、MFTを組み合わせた治療計画まで、当院の診療内容をご紹介しています。

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大人のMFTと矯正治療の組み合わせ方

矯正治療の前・中・後、どのタイミングで行うのか

MFTと矯正治療の組み合わせ方には、いくつかのパターンがあります。どのタイミングで始めるかは、患者さまの口腔内の状態や癖の程度によって異なります。一般的には以下のような考え方が取られます。

タイミング目的特徴
矯正開始前癖を改善してから装置をつける矯正治療をよりスムーズに進めやすくなる場合がある
矯正治療と並行歯を動かしながら筋機能も整える最も多いパターン。同時に進めることで相乗効果が期待できる
矯正終了後(保定期)後戻りを防ぎ、安定を維持するリテーナーと組み合わせて長期安定をめざす

大人がMFTを継続するうえでの現実的なポイント

メリット

  • 特別な器具不要で自宅でも取り組める
  • 矯正後の後戻りリスクを下げる効果が期待できる
  • 口呼吸の改善など全身への波及効果が期待される場合がある
  • 発音・飲み込みの改善が見込まれる方もいる

注意点

  • 毎日のセルフトレーニングが必要で継続が大切
  • 効果には個人差があり、期間は人によって異なる
  • 大人は癖が定着しているため根気が必要なことも
  • MFT単独で歯並びを矯正することはできない

⚠ ご注意ください

MFTはあくまでも筋肉の機能を整えるトレーニングです。歯並びや噛み合わせそのものを治すためには矯正治療が必要です。また、MFTが有効かどうか・どのタイミングで行うかは、お口の状態を診たうえで担当医が判断します。自己判断でトレーニングを始めることは推奨されていませんので、気になる方はまず歯科医師にご相談ください。

「大人だからMFTは遅い」は正しいのか?よくある誤解

MFTは子どものもの、大人には効果がないと思っている方がいらっしゃいますが、大人でもMFTに取り組む意義はあります。確かに子どもと比べると筋肉や骨格の変化には限界がありますが、筋肉の「使い方のパターン」を変えることは、大人でも訓練によって可能です。

特に矯正治療と組み合わせる場合、歯が正しい位置に動いた後にその位置をキープするための筋機能を整えることは、年齢に関係なく重要です。大人の矯正患者さまのなかにも、MFTに取り組むことで保定期間中の安定が得やすくなったという報告は臨床的に知られています(個人差があります)。

忙しい大人がMFTを続けるための考え方

仕事や家事で忙しい大人の方が心配するのが、「毎日続けられるか」という点です。MFTのトレーニング自体は、1回数分程度のものが多く、歯磨きのついでや入浴中など生活習慣に組み込みやすいよう工夫することが可能です。ただし続け方については担当医・歯科衛生士の指示に沿って進めることが重要です。

また、通院ペースも患者さまの生活スタイルに合わせて担当医と相談することが大切です。完璧にこなそうとせず、「少しずつ正しい習慣を身につける」という姿勢で臨むと取り組みやすくなります。

MFTと矯正の費用・保険適用について

MFTの費用や保険適用については、実施する内容・クリニックの方針・矯正治療との組み合わせ方によって異なります。矯正治療自体が保険適用外(自由診療)となる場合がほとんどであるため、MFTも自費診療として提供されるケースが多いです。費用については担当医に直接確認するのが正確です。詳しくはお問い合わせください。

長浜歯科医院の矯正・MFTへの考え方

  • 📋 「正しく診断すること」を治療の出発点に:院長・長浜光徳は、どの治療を行うかよりも、まずお口全体の状態を正確に把握することを大切にしています。矯正・MFTの必要性も診断のうえで丁寧にご説明します。
  • 🦷 歯を残すための治療方針:「噛める状態を長く保つ」という理念のもと、矯正治療においても歯の長期的な安定を見据えた提案を心がけています。
  • 🔬 歯科用CT・マイクロスコープ完備:精密な診断のために、歯科用CTおよびマイクロスコープを導入しています。詳細な状態把握のもとで治療方針を立てます。
  • 🚗 古河市・茨城県西南地域からアクセスしやすい:駐車場10台完備。1階の診療室で車いすの方・高齢の方にも通院していただきやすい環境を整えています。
  • 💬 個室カウンセリングスペースでじっくり相談:治療方針・費用・期間など、プライバシーに配慮した個室でご説明します。矯正やMFTへの疑問もお気軽にお伝えください。
👨‍⚕️ 院長・長浜光徳より

矯正治療をご検討の患者さまからよく聞くのが、「以前矯正をしたのに少し戻ってきた気がする」というお声です。歯が戻る原因はさまざまですが、口まわりの筋肉の癖が残ったままになっているケースは少なくありません。

当院では、矯正治療の計画を立てる際にお口全体の状態を踏まえた診断を行っています。MFTが必要かどうかも含め、患者さまに合った治療の選択肢をご説明したうえで、一緒に方針を決めていければと思っています。「大人だから今さら矯正は…」と思っている方も、まずはご相談ください。

MFTと矯正に関するよくある質問

Q MFTは矯正装置をつけていなくても受けられますか?
A 矯正装置の有無にかかわらず、MFTを行うこと自体は可能です。ただし、MFTだけで歯並びを改善することはできません。現在の歯並びの状態や筋機能の問題の程度によって、矯正治療との組み合わせが必要かどうかは異なります。まずは歯科医師にお口の状態を診てもらったうえで、MFTが有効かどうかを相談されることをおすすめします。
Q 大人のMFTはどのくらいの期間かかりますか?
A 個人差がありますが、一般的には数か月から1年以上かかることがあります。大人の場合、筋肉の癖がより定着しているため、子どもよりも時間を要するケースがあります。自宅でのトレーニングの継続状況や癖の種類・程度によっても大きく変わります。具体的な期間は担当医との相談のうえでご確認ください。
Q 古河市の長浜歯科医院でMFTと矯正の相談はできますか?
A 当院では矯正歯科・小児矯正を診療科目として提供しており、お口全体の状態を踏まえた診断を行っています。MFTの必要性を含めた矯正治療の方針については、まずはご相談ください。個室カウンセリングスペースにてプライバシーに配慮した環境でお話をお聞きします。費用については要相談となりますので、詳しくはお問い合わせください。

📌 この記事のまとめ

  • ✅ MFTとは舌・唇・頬などの口周囲筋を正しく機能させるトレーニングで、矯正治療の後戻り防止に役立つ
  • ✅ 大人でもMFTに取り組む意義はあるが、筋肉の癖が定着しているため継続が大切(効果・期間には個人差あり)
  • ✅ 矯正治療の前・中・後のいずれかのタイミングで行うか、状態に応じて担当医と相談のうえ決める
  • ✅ MFT単独で歯並びを矯正することはできず、歯並びの改善には矯正治療が必要
  • ✅ 気になる方はまず歯科医師にお口の状態を診てもらい、必要性・タイミングを相談することが大切

大人の矯正・MFTのご相談は長浜歯科医院へ

舌の位置や飲み込み方のくせを確認したうえで、矯正治療とMFTの進め方をご提案します。効果や期間には個人差があるため、カウンセリングで詳しくご説明します。

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監修医師プロフィール

著者写真

長浜光徳

経歴:
日本歯科大学生命歯学部 卒業
日本歯科大学付属病院
臨床研修医 修了
長浜歯科医院 院長継承

資格・所属学会:日本歯周病学会所属、日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会所属、日本顕微鏡歯科学会所属

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。