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- 2026-8-24
- CATEGORY矯正歯科・小児矯正
大人こそ知ってほしいMFT|矯正の後戻りを防ぐ舌トレーニングと続けるコツ

- ◦ 目次
- ▸ MFTとは?矯正治療との関係を整理する
- ◦ MFT(口腔筋機能療法)の基本
- ◦ 矯正装置と筋肉の力、どちらが優勢?
- ◦ 小児だけのものではない、大人のMFT
- ▸ 大人がMFTをやるべき理由|後戻りと舌癖の深い関係
- ◦ 「舌癖」が引き起こす歯並びへの影響
- ◦ 大人がMFTを始めるのに遅すぎることはない
- ▸ 大人向けMFTの具体的なトレーニングメニュー
- ◦ トレーニングを始める前に確認しておくこと
- ◦ Step別:実践トレーニングメニュー
- ◦ MFTの効果が出るまでの目安(個人差があります)
- ▸ 「続けられない」を防ぐ!習慣化の5つのコツ
- ◦ 大人がMFTで挫折しやすい理由とその対策
- ◦ 「やり方を忘れた」ときの対処法
- ▸ 長浜歯科医院のMFT・矯正治療への取り組み
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ まとめ:MFTを矯正治療に活かすために
- ◦ MFTや矯正治療について古河市の長浜歯科医院にご相談ください
- ◦ 監修:長浜歯科医院 院長 長浜光徳
「矯正装置をつけているのに、なかなか歯並びが安定しない」「矯正が終わったのに後戻りが気になる」——そんな思いを抱えている大人の方は少なくありません。その原因のひとつとして注目されているのが、舌や唇・頬の筋肉の使い方のくせ(口腔習癖)です。
MFT(口腔筋機能療法)は、口まわりの筋肉を正しく使えるよう整えるトレーニングで、矯正治療と並行して行うことで治療効果を補助し、後戻りのリスクを下げることが期待できます。1日5〜10分程度の練習で取り組めるものが多く、大人からスタートしても遅くはありません(個人差があります)。
この記事では、MFTの基本的な仕組みから、実際に続けるためのコツ・よくある挫折ポイントまでを具体的に解説します。
MFTとは?矯正治療との関係を整理する
MFT(口腔筋機能療法)の基本
MFTとは、Myofunctional Therapyの略称で、日本語では「口腔筋機能療法」と呼ばれます。舌・唇・頬・顎まわりなど、口腔周囲の筋肉のバランスや動き方を整えることを目的としたトレーニングです。
ポイントは、歯並びは歯そのものだけで決まるわけではないという点です。口まわりの筋肉が日常的に歯に加えている力——たとえば、舌が常に前歯の裏に押しつけられていたり、口をぽかんと開けた状態が続いていたりすると、その圧力が積み重なって歯が少しずつ動いてしまうことがあります。
MFTはこの「筋肉からの力」を適切な方向に整えることで、矯正装置の効果をサポートし、治療後の安定にも貢献することが期待されています。
矯正装置と筋肉の力、どちらが優勢?
矯正装置は一定の力で歯を動かしますが、口まわりの筋肉が誤った方向に繰り返し力を加え続けると、装置の効果が出にくくなったり、治療後に後戻りが起きやすくなったりすることが知られています。
特に嚥下(飲み込み)のたびに舌が前歯に押し当たる「舌突出癖」がある場合、1日に何百回・何千回もの圧力が前歯にかかり続けることになります。矯正治療とMFTをセットで考えることが、長期的な歯並びの安定につながる理由がここにあります。
小児だけのものではない、大人のMFT
MFTはもともと子どもの矯正治療で注目された方法ですが、大人にとっても有効です。筋肉のくせは長年かけて定着したものであるため、修正にはある程度の時間と継続が必要ですが、正しく続けることで口まわりの筋肉バランスが改善されることが期待できます(個人差があります)。大人の矯正治療を検討している方・現在矯正中の方・矯正後の後戻りが気になる方にとって、MFTは知っておきたい選択肢のひとつです。

大人がMFTをやるべき理由|後戻りと舌癖の深い関係
「舌癖」が引き起こす歯並びへの影響
舌癖とは、安静時や飲み込むときなどに舌が正しい位置にない状態が習慣になっていることを指します。正しい舌の位置は、舌先が上顎の前歯の少し後ろ(スポット)に軽く触れている状態です。この位置に舌がないまま長期間過ごすと、歯並びに影響が出ることがあります。
たとえば「出っ歯(上顎前突)」「開咬(前歯が咬み合わない状態)」「すきっ歯」などは、舌の圧力や口の筋肉のバランスの崩れと関連することがあります。矯正で歯を動かしても、舌癖が残っていれば同じ力がかかり続けるため、後戻りのリスクが高まります。
Point 01
舌突出癖(飲み込むときに舌が前歯を押す)、低位舌(舌が常に口腔底に落ちている)、口呼吸(鼻でなく口で呼吸する習慣)、口唇を噛む・吸う癖などが代表例です。これらは単独ではなく複数が重なっているケースも多く見られます。自分にどのくせがあるかを専門家に診てもらうことが、MFT開始の第一歩です。
Point 02
口呼吸が習慣になると、唇の筋肉(口輪筋)が弱くなり、前歯を内側から支える力が低下します。またドライマウスになりやすく、口腔内の細菌バランスも崩れやすくなります。MFTで鼻呼吸の習慣を取り戻すことは、歯並びの安定だけでなく、口腔環境全体の改善にも役立つことが期待されています。
Point 03
矯正治療後には一般的に保定装置(リテーナー)を使用しますが、保定装置だけで後戻りを防げるわけではありません。口まわりの筋肉のくせが残っていると、装置を外した後に歯が少しずつ動いてしまうことがあります。MFTは、保定期間中・保定終了後の安定のためにも有効な補助手段です。
大人がMFTを始めるのに遅すぎることはない
「大人になってから筋肉のくせが直るのか?」という疑問は自然です。確かに子どものほうが筋肉の可塑性(変化しやすさ)は高いといわれますが、大人でも継続的なトレーニングによって口まわりの筋肉のバランスを整えていくことは期待できます(個人差があります)。重要なのは「早さ」よりも「続けること」です。
大人向けMFTの具体的なトレーニングメニュー
トレーニングを始める前に確認しておくこと
MFTのメニューは、担当歯科医師や歯科衛生士が口腔内の状態や癖の種類を確認したうえで提案するものが基本です。以下に紹介するのはMFTで一般的に行われる練習の例であり、あくまで参考情報です。ご自身の状態に合ったメニューは、必ず歯科医院でご確認ください。
以下のトレーニングは一般的なMFTの例示です。矯正治療中の方・顎関節に痛みがある方・歯周病が進行している方などは、必ず担当の歯科医師に相談してから実施してください。痛みや違和感がある場合はすぐに中止してください。
Step別:実践トレーニングメニュー
Point 01
舌先を上顎前歯の少し後ろの「スポット」と呼ばれる位置に軽く当て、その状態を意識する練習です。最初は1回30秒〜1分ほど舌をその位置に保ち、徐々に安静時も自然にスポットに舌が来るよう習慣づけます。1日10〜15回を目安に繰り返すことで、舌の定位置の感覚が身についてきます(個人差があります)。
Point 02
舌全体を上顎に吸いつかせてから、勢いよく「ポン」と鳴らす練習です。舌の筋力アップと、舌を上方に保持する力を養う目的があります。1セット10回を1日2〜3セット行うのが一般的な目安です。最初は音がうまく出ないこともありますが、続けることで舌の動きが安定してきます。
Point 03
スプーン1杯程度の水を口に含み、舌を上顎に当てたまま(舌突出させずに)飲み込む練習です。嚥下のたびに舌が前歯を押す癖を修正するために重要なステップです。最初はうまく飲み込みにくく感じることがありますが、正しい嚥下パターンを繰り返すことで徐々に習慣化されます(個人差があります)。
Point 04
唇を閉じた状態で「うー」と口を前に突き出し、5秒キープしてリラックスする動作を繰り返す練習です。または薄い紙を唇だけで挟んで落とさないように保持するトレーニングも一般的です。口輪筋が強化されることで口唇閉鎖力が上がり、口呼吸の改善や歯並びの安定化に役立つことが期待されます。
- 起床後2分:スポットポジショニング10回+ポッピング10回
- 食事前後:スラープスワローの意識づけ(水を一口飲むたびに実践)
- 就寝前2分:リップエクササイズ15回+スポットポジショニング確認
上記の1日の流れはあくまで一例です。担当の歯科医師・歯科衛生士から指示されたメニューを優先してください。
MFTの効果が出るまでの目安(個人差があります)
✅ 継続した場合に期待できること
- 舌の位置が自然にスポットへ落ち着いてくる
- 口唇閉鎖(口を自然に閉じた状態)が楽になる
- 嚥下時の舌の動きが改善される
- 矯正治療との併用で後戻りリスクの軽減が期待できる
- 口呼吸から鼻呼吸への移行が促される
⚠ 取り組む上で知っておきたいこと
- 効果が出るまでに数ヶ月〜1年以上かかることがある
- 長年の筋肉のくせは簡単には変わらない(継続が必要)
- MFT単独で歯並びを大きく変えることは難しい(矯正治療の補助)
- 独学では正しいフォームが身につきにくい場合がある
当院の矯正歯科について
矯正治療は歯並びを整えるだけでなく、むし歯や歯周病予防にもつながります。当院ではMFT(口腔筋機能療法)を含む治療計画にも対応しています。診療案内ページで詳細をご紹介しています。
「続けられない」を防ぐ!習慣化の5つのコツ
大人がMFTで挫折しやすい理由とその対策
MFTを始めた大人の患者さんが「続けにくい」と感じる理由には、共通のパターンがあります。「やり方がわからなくなった」「効果が感じにくい」「日常に組み込めない」の3つが特に多く挙げられます。それぞれに対応する工夫を知っておくことが、長く取り組むための鍵になります。
Point 01
MFTのトレーニングを単独のタスクとして設定すると、忘れたり後回しにしたりしやすくなります。「歯磨きの後」「朝食後の食器を洗いながら」「通勤中の電車内」など、すでに毎日行っている行動の前後にくっつけることで、忘れにくくなります。スポットポジショニングであれば、移動中や仕事中でもこっそり実践できるため、隙間時間を活用するのに向いています。
Point 02
1回10分のトレーニングを週3回行うより、1回3〜5分を毎日行うほうが習慣化には効果的とされています。完璧にこなそうとして量を増やすより、少ない量でもゼロにしない日を続けることを優先してください。「昨日できなかったから2倍やろう」ではなく、「少しでも毎日続けること」が筋肉の再教育につながります。
Point 03
独学で続けていると、フォームのくせや練習の方向性がずれてきても自分では気づきにくいことがあります。1〜3ヶ月に1回程度、担当の歯科衛生士や歯科医師にMFTの進み具合を確認してもらうことで、「こう変わってきた」という実感が得やすくなり、モチベーションの維持にもつながります。定期チェックは続けるための仕組みのひとつと考えてください。
Point 04
トレーニングの時間以外でも、ふとしたときに「今、舌はどこにある?」「口は閉じている?」と確認する習慣を作ることが効果を高めます。特に在宅ワーク中・テレビを見ているとき・スマートフォンを使っているときは口が半開きになりやすく、舌が低い位置に落ちている方が多いです。付箋やスマートフォンのリマインダーを活用して意識する機会を増やしましょう。
Point 05
「矯正の後戻りを防ぎたい」「長く自分の歯で噛んでいたい」「歯並びが気になって思いきり笑えていない」——MFTを続ける理由は人それぞれです。その理由を具体的に言葉にしておくと、三日坊主になりそうなタイミングで踏みとどまる助けになります。歯科医院での相談時に「なぜMFTに取り組みたいか」を伝えることで、自分に合ったサポートを受けやすくなります。
「やり方を忘れた」ときの対処法
MFTのフォームがわからなくなったときは、自己流で続けるよりも早めに歯科医院に確認することをお勧めします。間違った動きを繰り返すと、目的と反対の筋肉の使い方が定着してしまうことがあるからです。担当の歯科衛生士に相談するハードルを低く持ち、わからないことはすぐ聞ける関係をつくっておくことが、長く続けるための環境づくりにもなります。
長浜歯科医院のMFT・矯正治療への取り組み
古河市で矯正治療・小児矯正に取り組む長浜歯科医院では、MFTを矯正治療と組み合わせたアプローチを大切にしています。院長・長浜光徳が中心となって診断から治療方針の提案まで行っており、「どの治療を選ぶか」よりも「まず正しく診断すること」を重視しています。
- 矯正治療・小児矯正・MFTを含むお口全体の状態を踏まえた診断と治療方針の提案
- 歯科用CT・マイクロスコープを備えた精密な診断環境(院内完備)
- 個室カウンセリングスペースで、治療の流れや疑問をじっくり確認できる
- 保険診療を入り口に、必要に応じて自由診療の選択肢も提案
- 1階診療室で高齢の方・車いすの方も通いやすい環境、駐車場10台完備
よくある質問(FAQ)
MFTは矯正治療中でも始められますか?
MFTはどのくらいの期間続ければよいですか?
MFTの費用はどのくらいかかりますか?
まとめ:MFTを矯正治療に活かすために
- MFTは舌・唇・頬の筋肉のバランスを整え、矯正治療の効果をサポートする補助的なアプローチ
- 舌癖や口呼吸が残ったままでは後戻りのリスクが高まるため、矯正と並行したMFTが有効
- スポットポジショニング・ポッピング・スラープスワローなど1日5〜10分で取り組める練習がある
- 「既存の習慣にくっつける」「毎日少量でも続ける」「定期チェックを受ける」が習慣化の鍵
- 取り組む前に歯科医院で現状を確認し、自分の癖と状態に合ったメニューを確認することが大切
MFTや矯正治療について
古河市の長浜歯科医院にご相談ください
茨城県古河市の長浜歯科医院では、矯正歯科・小児矯正・MFTを含むお口全体の状態を丁寧に診断し、一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。個室カウンセリングスペースで、疑問や不安をじっくりお話しいただけます。駐車場10台完備・1階診療室でお子さまからご高齢の方まで通いやすい環境です。まずはお気軽にご相談ください。

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MFT・矯正のご相談は長浜歯科医院へ
矯正後の後戻りが気になる方、舌の位置や口呼吸を改善したい方は、まずは口腔内の状態を確認してからトレーニング計画をご提案します。お気軽にご相談ください。
診療時間 8:30-11:30 / 13:00-16:30 | 休診日:木・日・祝
長浜歯科医院 院長 長浜光徳
経歴
- 日本歯科大学生命歯学部 卒業
- 日本歯科大学附属病院 臨床研修医 修了
- 長浜歯科医院 院長継承
所属・資格
- 日本歯周病学会所属/日本歯周病学会認定医
- 日本口腔インプラント学会所属
- 日本顕微鏡歯科学会所属


「矯正治療において重要なのは、装置の種類を選ぶよりも先に、なぜ歯並びが崩れているのかを正しく診断することだと考えています。舌の癖や口呼吸が原因のひとつになっている場合、装置だけで対処しようとしても限界があります。MFTはあくまで補助的な位置づけですが、治療の質を高め、長く安定した状態を保つための大切な要素のひとつです。気になることがあれば、遠慮なく相談にいらしてください。」
長浜歯科医院 院長 長浜光徳