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- 2024-12-16
- CATEGORY予防
口腔ケアで免疫力アップとインフルエンザ予防
こんにちは。
古河市上辺見にある長浜歯科医院です。
免疫力アップしインフルエンザ予防にも関わりのある口腔ケアの大切さをご紹介します。
口腔の粘膜免疫システム
「疫から免れる」と書くように、「免疫」の大きな役割は、体内に侵入するウイルスや細菌、がん細胞など、体にとって異物となるものから身を守ることです。口はこうした異物の侵入口でもあり、侵入を防ぐバリアでもあります。
近年の研究で、口腔のような粘膜組織には独自の免疫システムがあることがわかってきています。体内のリンパ球などの免疫細胞による免疫システム(全身系免疫)とは独立したシステムで、粘膜そのものが免疫組織であり、粘膜免疫システムと言われています。
しかし、せっかくの優れた口腔内の免疫システムも、口の中が汚れていてはその効果が十分に発揮できません。
65歳の高齢者を対象に、普通に歯磨きをしたグループと歯間ブラシなどを使って念入りに口腔ケアを行ったグループを比較した研究では、念入りケアのグループのほうがインフルエンザの罹患率が10分の1以下だったという報告があります。
さらに、別の研究では、1日2回以上歯磨きをする人は、1日1回の人に比べると、口の中や食道のがんになるリスクが3割低いことが報告されています。
免疫力アップやがん予防のためにも、口腔ケアをしっかり行いましょう。
舌のケアでインフルエンザ予防
空気が乾燥する冬は、ウイルスが蔓延しやすくなるため、風邪やインフルエンザが流行します。予防のためには、うがいと手洗いだけでなく、実は口腔ケアをしっかり行うことも大切です。
口の中の細菌が増えると、インフルエンザのウイルスが侵入しやすい状態になり、感染しやすくなります。
特に気を配りたいのが舌の汚れです。舌に舌苔が厚く付いているとそこにウイルスが付着し、体内に侵入しやすくなりますので、舌のクリーニングも忘れずに行いましょう。
舌のケアは毎食後でなく1日1回で大丈夫ですが、朝起きてすぐ、朝の歯みがきの時に行うのがおすすめです。睡眠中は口の中で細菌が繁殖しやすく、舌苔があると細菌の格好の生息場所となっています。朝起きてすぐの舌は、1日のうちで一番汚れているので、このタイミングで行うと効果的です。
舌のクリーニングを加えた口腔ケアをいつも以上に念入りに行って、インフルエンザをしっかり予防しましょう。
日本訪問歯科協会https://www.houmonshika.org/oralcare/c111/
https://www.houmonshika.org/oralcare/c155/
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