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  • 2026-5-13
  • CATEGORYむし歯根管治療

詰め物・被せ物が外れたらどうする?受診までに注意したい行動と放置リスク

詰め物・被せ物が外れたらどうする?受診までに注意したい行動と放置リスク

食事中に「ガリッ」という感触。

口の中を確認すると、詰め物が外れていた…そんな経験をされた方は少なくありません。突然のことに驚き、「すぐ歯医者に行くべき?」「痛くないから放置しても大丈夫?」と不安になるのは当然のことです。

結論からお伝えします。詰め物が取れたら、痛みがなくても早めに歯科医院へ連絡してください。

詰め物が取れた状態の歯は、非常に無防備な状態です。適切な対処をしないと、虫歯が急速に進行したり、歯が割れてしまうリスクがあります。この記事では、詰め物が取れた直後にすべきこと、絶対にやってはいけないNG行動、応急処置の方法、そして受診のタイミングまで、具体的にご説明します。

慌てずに、正しい対処で歯へのダメージを最小限に抑えましょう。

詰め物・被せ物が外れたら、早めにご連絡ください

外れたままにしておくと歯の状態が変化する場合があります。お電話またはWEB予約でご相談ください。

なぜ詰め物は取れてしまうのか

まずは原因を知っておきましょう。

詰め物が取れる原因はいくつかありますが、代表的なものは以下の通りです。

接着剤(セメント)の経年劣化

詰め物は専用の歯科用セメントで固定されています。しかし、唾液や温度変化の影響を受け続けることで、セメントは少しずつ劣化していきます。装着から5〜7年以上が経過した詰め物は、接着力が低下して外れやすい状態になっていることがあります。定期検診でこうした劣化を早期に発見できれば、「取れる前に対処」することも可能です。

詰め物の下で虫歯が再発した(二次カリエス)

一度治療した歯でも、詰め物と歯のわずかな隙間から細菌が侵入し、内部で虫歯が再発することがあります。これを「二次カリエス」と呼びます。歯の内部が虫歯で溶かされると土台が弱くなり、詰め物が支えを失って外れてしまいます。最も多い原因のひとつです。

歯ぎしり・食いしばりの影響

就寝中の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりは、詰め物に過度な力をかけ続けます。繰り返し取れる方は、噛み合わせに問題がある可能性も考えられます。

硬い食べ物・粘着性の食べ物による外れ

おせんべいや氷を噛んだ拍子に外れることがあります。また、ガム・キャラメル・餅などの粘着性の高い食品も、詰め物を引っ張って外してしまう原因になります。

取れた直後にすべき正しい応急処置

詰め物が取れた直後の行動が、その後の治療のスムーズさと歯の寿命を左右します。

慌てず、以下の手順を実践してください。

① 取れた詰め物を保管する

取れた詰め物は、絶対に捨てないでください。

詰め物の状態が良く、歯の状態も悪化していなければ、消毒して再装着できる可能性があります。再装着できれば、新たに型取りをして作り直す手間と費用を省けます。ティッシュに包むと誤って捨ててしまうことが多いため、小さなケースやチャック付きの袋に入れて保管し、受診時に必ず持参してください。

万一飲み込んでしまった場合も、ほとんどは自然排出されますので慌てる必要はありません。ただし、咳が出る場合は気管に入った可能性があるため、すぐに医療機関へ相談してください。

② 取れた部分を清潔に保つ

詰め物が取れた箇所は「象牙質」がむき出しになっています。

象牙質はエナメル質よりも柔らかく、虫歯菌が入り込みやすい状態です。食後は柔らかめの歯ブラシで周囲をやさしくブラッシングし、ぬるま湯でうがいをこまめに行いましょう。強くゴシゴシ磨くのは厳禁です。デンタルフロスも併用すると効果的です。

③ 取れた側の歯で噛まない

これは非常に重要です。

詰め物が取れた歯は、中がくり抜かれたような構造になっており、強度が著しく低下しています。硬いもの(せんべい、ナッツ、氷など)や粘着性のあるもの(キャラメル、ガム、餅など)を噛むと、歯に亀裂が入ったり、縦に割れてしまう恐れがあります。歯の根元まで割れてしまうと(歯根破折)、最悪の場合は抜歯が必要になります。食事は反対側の歯で行うよう意識してください。

④ 刺激の強いものを避ける

むき出しになった象牙質は温度刺激に非常に敏感です。

熱いもの・冷たいもの・甘いものは歯にしみて痛みが出やすくなります。受診するまでは、おかゆやスープなど刺激の少ない常温の食事を心がけてください。

⑤ できるだけ早く歯科医院へ連絡する

「痛くないから、次の定期検診まで待とう」は危険です。

詰め物が取れた歯の象牙質はエナメル質より酸に弱く、通常の何倍ものスピードで虫歯が進行します。また、放置すると隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせ全体が崩れ始めることもあります。早めの受診が、再装着だけで済むか、大掛かりな治療になるかの分かれ道です。

絶対にやってはいけないNG行動3選

詰め物が取れた時、自己判断で間違った処置をしてしまうと、取り返しのつかない事態を招くことがあります。

「少しくらいなら大丈夫」という判断が、歯を失う原因になることがあります。

NG① 市販の瞬間接着剤でつける

「アロンアルファで応急処置しよう」と考える方がいますが、これは絶対にやめてください。

市販の瞬間接着剤は口の中で使用することを想定して作られておらず、有害な成分を含む場合があります。また接着力が非常に強く、歯科医院で外す際に健康な歯まで余分に削らなければならなくなることがあります。さらに、汚れや細菌を閉じ込めたまま蓋をすることになり、内部で虫歯が急速に進行するリスクもあります。噛み合わせがズレた状態で固定されると、歯が割れる原因にもなります。百害あって一利なしです。

NG② 痛くないからと放置する

痛みがないことは、「問題がない」ことの証明にはなりません。

特に過去に神経を取った歯は、痛みのセンサーがないため虫歯が歯根まで進行しても気づきません。「数日放置しただけ」で虫歯が一気に進行し、神経を抜く治療が必要になるケースも実際にあります。放置期間が長ければ長いほど、治療は複雑になります。

NG③ 取れた詰め物を捨ててしまう

「どうせ作り直しになるでしょ」と捨ててしまう方もいますが、これも非常にもったいない行為です。

詰め物の状態が良ければそのまま再接着できる可能性があります。特にセラミックなどの自費の詰め物は高価で、再製作には時間と費用がかかります。取れた詰め物は清潔な容器に保管して、必ず持参してください。

受診前に不安なことがあれば、お電話でご相談ください

外れた詰め物・被せ物の状態や受診時の持参物など、ご来院前のご質問もお気軽にどうぞ。

こんな症状がある方はすぐに受診を

以下のいずれかに当てはまる場合は、緊急度が高い状態です。できるだけ早く歯科医院へご連絡ください。

  • ズキズキとした痛みが続いている…神経に炎症が起きている可能性があります。放置すると神経を抜く治療が必要になることがあります。
  • 冷たい水や風がしみる…象牙質がむき出しになり、虫歯が進行し始めているサインです。
  • 取れた部分が黒や茶色に変色している…詰め物の下で虫歯が広がっていた可能性が高い状態です。
  • 鋭利な部分が舌や頬に当たる…口内炎や潰瘍の原因になります。前歯の場合は見た目や発音にも影響します。
  • 詰め物を飲み込んでしまった…ほとんどの場合は自然排出されますが、咳が出る場合は気管に入った可能性があるためすぐに医療機関へ。

痛みがなくても、上記に当てはまらなくても、詰め物が取れた時点で早めの受診をおすすめします。

歯科医院ではどんな治療をするの?

受診した際の流れを知っておくと、安心して来院できます。

再装着で済むケース

取れた詰め物の状態が良く、歯の側にも虫歯がなければ、消毒して新しいセメントで再装着できます。持参した詰め物がそのまま使えれば、1〜2回の来院で完了することが多く、治療費も抑えられます。

作り直しが必要なケース

詰め物の下で虫歯が進行していた場合や、詰め物が変形・破損している場合は、虫歯の治療後に型取りをして新しい詰め物を作り直します。治療回数は2〜3回程度が目安です。虫歯の進行具合によっては、さらに回数がかかることもあります。

新しく作り直す場合、保険適用の金属やプラスチック素材のほか、自費診療でセラミックなどを選択することもできます。ご希望や状況に合わせてご提案しますので、遠慮なくご相談ください。

根管治療が必要になるケース

虫歯が神経まで達してしまっている場合は、「根管治療」が必要になることがあります。

根管治療とは、歯の根の中(根管)の細菌や壊死した神経を取り除き、清潔にして密封する治療です。歯を残すための重要な治療であり、適切に行うことで抜歯を回避できる可能性があります。当院では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した精密な根管治療を行っており、肉眼では見えにくい根管内の状態を拡大して確認しながら治療を進めます。

詰め物が取れた状態を放置していると、このような大掛かりな治療が必要になるリスクが高まります。早めの受診が、治療を最小限に抑える最善の方法です。

詰め物が取れないようにするための予防策

詰め物が取れるトラブルを繰り返さないために、日頃からできることがあります。

定期検診・定期クリーニングを受ける

詰め物の劣化や二次カリエスは、初期段階では自覚症状がないことがほとんどです。定期的に歯科医院でチェックを受けることで、「取れる前に対処」できる可能性が高まります。当院では定期的な歯磨き指導や歯石除去、クリーニングにも力を入れており、お口の健康を長期的にサポートしています。

歯ぎしり・食いしばりへの対処

繰り返し詰め物が取れる方は、歯ぎしりや食いしばりが原因の可能性があります。ナイトガード(マウスピース)の使用が有効な場合がありますので、気になる方はご相談ください。

硬い食べ物・粘着性の食べ物に注意する

おせんべい、ナッツ、氷、ガム、キャラメル、餅などは詰め物に大きな負担をかけます。特に治療後しばらくは意識して避けるようにしましょう。

まとめ〜詰め物が取れたら「捨てない・触らない・すぐ連絡」

詰め物が取れた時の対処法を整理します。

  • 取れた詰め物は捨てずに小さなケースで保管する
  • 取れた部分を清潔に保ち、やさしく歯磨きする
  • 取れた側で噛まない、刺激の強いものを避ける
  • 瞬間接着剤などで自分でつけない(絶対NG)
  • 痛みがなくても放置しない、早めに歯科医院へ連絡する

詰め物が取れることは珍しいトラブルではありません。しかし、その後の対処次第で、治療の規模や費用、歯の寿命が大きく変わります。

「痛くないから大丈夫」という判断が、最も危険です。

長浜歯科医院では、保険診療を主軸としながら、患者様の状態に合わせた治療をご提案しています。詰め物が取れてお困りの方、再治療や根管治療が必要かどうか不安な方は、お気軽にご相談ください。土曜日も16時半まで診療しており、古河駅から車で9分の立地です。

ご予約・お問い合わせは、お電話(0280-31-3570)またはWEB予約にてお気軽にどうぞ。初診の方はご予約時間の20分前にお越しください。

詰め物・被せ物のトラブルは、長浜歯科医院へご相談を

再装着の可否や今後の治療方針を、診察した上でていねいにご説明します。WEB予約・お電話でご連絡ください。

著者情報

院長

長浜 光徳 ながはまみつのり

経歴

  • 日本歯科大学生命歯学部 卒業
  • 日本歯科大学付属病院
    臨床研修医 修了
  • 長浜歯科医院 院長継承

所属・資格

  • 日本歯周病学会所属
    日本歯周病学会認定医
  • 日本口腔インプラント学会所属
  • 日本顕微鏡歯科学会所属