blogブログ
- 2024-6-24
- CATEGORYナガハマキッズメンバーむし歯予防
子供の虫歯
●虫歯
虫歯の原因は、歯の表面についている細菌のかたまり=歯垢(プラーク)です。
この歯垢の中にいるミュータンス菌(虫歯菌)が砂糖から「酸」を作ります。
酸は歯の大敵です。エナメル質を溶かし、虫歯を作ります。
●虫歯の発生要因
虫歯が発生するのは、「歯」と「歯垢(細菌)」と「食べ物(糖)」がすべてそろったときです。
虫歯を防ぐためには、歯についている歯垢をきちんと除去したり、甘いものを控えたりして、この3つの要素が重なっている時間を短くすることが大切です。
●乳歯は虫歯になりやすい。
乳歯は、永久歯と比べて、酸に弱く、エナメル質がうすく、やわらかいという特徴があります。
このため、虫歯になりやすく、虫歯になると進行が早く、気が付いた時には神経にまで虫歯がすすんでいることが多くあります。
●だらだら食べ
歯垢のpH(酸性度)は、普段は中性ですが、食事をすると、酸性に傾きます。
ですが、唾液には緩衝作用という作用があり、酸性に傾いたお口の中を中性に戻してくれる力があるため、数十分後には元に戻してくれます。
間食をしないと、1日3回の食事の時だけ酸性になり、それ以外の時は唾液の働きで、歯が守られていますが、砂糖を含むものを1日に何度もだらだら食べていると、中性に戻る前にまた酸性に傾いてしまい、常にお口の中が酸性状態で、歯が溶けやすく、虫歯になりやすくなります。
日常でよく飴をなめたり、常にジュースや炭酸をちびちび飲んだり、常にお菓子を食べているのは要注意です。
また、寝る前に間食をすると、寝ている間は唾液がほとんど出ないため、酸性のままになってしまいます。
食事と間食の時間をきちんと決めるようにしましょう。
●早く見つけて、早く治療することが大切
初期虫歯(ⅭО)のうちなら、元の健康な歯に戻る可能性がありますが、
穴のあいた虫歯は、自然治癒しません。
放っておけば、虫歯はどんどん大きくなり、最後には歯の根っこだけになってしまいます。
発見が早ければ早いほど、負担が少なく、それだけ歯を長持ちさせることができます。
歯科医院で定期的に検診を受けるようにし、早期発見・早期治療をしましょう。
●メインテナンス(定期健診)でできること
①虫歯治療
歯と歯の間は、虫歯になりやすく、奥歯は特に見えにくいため、気が付いた時には神経近くまで虫歯が大きくなっている事も多いです。
定期的なメインテナンス時に早期発見する事で痛みや負担の少ない治療が可能です。
②歯磨き指導
子供の頃から歯磨き指導を受けることで正しい歯磨きが身につきます。
毎日歯磨きしていても、きちんと磨けていなけれは効果が得られません。
磨き残しが多いと虫歯や歯周病の原因になります。
歯並びはひとりひとり違うため、磨きにくい部分や歯ブラシが届かない部分が必ずあります。
特に乳歯と永久歯が混在する時期は、歯が重なっている部分や生えかけの歯があるなど、磨きにくい所が多くあります。
お口に合った歯磨き指導を受けることで子供のうちから正しい歯磨きで口腔内を清潔に保てるようになり、生涯にわたってお口の健康を維持することが期待できます。
③歯のクリーニング
歯のクリーニングでは、歯磨きで落としきれていない歯の汚れを除去します。
奥歯と奥歯の間などは磨きにくく、どんなに丁寧な歯磨きをしても歯垢が残る場合があります。
定期的にクリーニングすることで、虫歯と歯周病を予防することができます。
④虫歯の早期発見
虫歯のなり始めの歯を「初期虫歯」といいます。初期虫歯とは、歯垢から出る酸によって、歯からミネラルが溶け出し、表面からわずかに内側の密度が低くなった状態のことです。
穴があく一歩手前の状態で、「CO(シーオー):要観察歯」とよばれます。
痛みもなく見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、見逃しやすいのですが、よく見ると歯面が白濁して白くなっています。この段階でのケアがとても重要です。いったん穴があいて、虫歯になってしまうと、歯科医院での治療が必要となりますが、「初期虫歯」の段階なら、毎日のケアしだいで、再石灰化し健康な状態にもどせる可能性があります。
⑤フッ素塗布
〈フッ素には以下の効果があります〉
⑴歯の脱灰を抑制する。
歯が酸によって溶けることを脱灰といいます。
虫歯は脱灰が進んだ状態です。
放置すると悪化し、歯に穴があきます。
フッ素を塗布することで歯を強くし、脱灰を抑制することが可能です。
⑵歯の再石灰化を促進する。
フッ素には、脱灰した歯がもとに戻る再石灰化という作用を手助けする効果もあります。
⑶細菌による酸化を抑制する。
口腔内が虫歯菌によって酸化することを防ぐ作用もあります。
★フッ素は、歯そのものを強くし、歯が再生することを助け、酸化を抑制することができるのです。
◎歯科医院では、濃度の高いフッ素を塗布することができ、虫歯の予防効果も高くなります。
歯科医院のフッ素;9000ppm
歯磨き粉に含まれるフッ素;900〜1450ppm
⑥シーラント
シーラントとは、主に、乳歯の奥歯、生えたばかりの永久歯、の溝を歯科用の樹脂で埋める処置のことをいいます。
奥歯の溝には歯ブラシが当たりにくく、汚れがたまりやすいため非常に虫歯になりやすいです。
その溝を事前に埋めて、汚れが入らないようにし、虫歯になることを予防します。
●メインテナンスの重要性
定期健診に来院していただくことで、虫歯の予防・早期発見・早期治療ができます。
当院では、予防を重視しており、月に1回や4カ月に1回、半年に1回などのメインテナンスをお勧めしています。
メインテナンス(定期健診)のご予約お待ちしています♪