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  • 2026-2-1
  • CATEGORYナガハマキッズメンバー

赤ちゃんのハイハイが「歯並び」と「呼吸」に影響する

「赤ちゃんが早く歩き始めた!」と喜ぶ親御さんは多いですが、歯科医師や発育の専門家の間では、実は「できるだけ長く、たっぷりハイハイをしてほしい」というのが共通の願いです。

一見すると足腰の運動に見えるハイハイですが、実は「お口の健康(歯科)」、「きれいな歯並び」、「正しい鼻呼吸」を確立するために欠かせない、人生最初の筋力トレーニングなのです。なぜハイハイがそれほどまでに重要なのか、歯科医師の視点で詳しく解説します。


1. ハイハイは「あごの土台」を作る全身運動

歯並びが悪くなる最大の原因の一つは、「歯の大きさに対して、あごの骨が十分に発育していないこと」です。椅子に座れない赤ちゃんの時期に、どうやってあごを育てるのでしょうか? その答えがハイハイにあります。

・首を持ち上げる動作と「下あご」の関係

ハイハイをする時、赤ちゃんは重い頭を持ち上げ、前を向こうとします。この時、首の前面にある筋肉(広頚筋や舌骨上筋群)が引き伸ばされ、鍛えられます。 これらの筋肉は「下あご」につながっているため、首を動かす刺激がダイレクトに下あごの発育を促します。下あごが正しく前方に成長することで、歯が並ぶスペースが確保されるのです。

・背筋の発達と歯並び

ハイハイで鍛えられる背筋(脊柱起立筋)は、正しい姿勢を維持するために不可欠です。姿勢が崩れて猫背になると、下あごが後ろに下がってしまい、出っ歯や噛み合わせの不備を招く原因になります。つまり、「背骨がシャキッとしていること」は「歯並びが整うこと」の前提条件なのです。


2. 「口呼吸」を防ぎ、「鼻呼吸」を身につける

現代の子どもたちに急増している「お口ぽかん(口呼吸)」。これは単なる癖ではなく、幼少期の筋力不足が原因であることが多いです。

・体幹が「口を閉じる力」を作る

ハイハイは、四つん這いで自分の体重を支える高度な体幹トレーニングです。体幹がしっかりして胸郭(胸のまわり)が広がることで、深い呼吸ができるようになります。 逆にハイハイが不足して体幹が弱いと、姿勢を保つのが苦しくなり、どうしても口を開けて補助的に息を吸おうとする「口呼吸」が定着しやすくなります。

・鼻呼吸が守るお口の環境

ハイハイを通じて鼻呼吸が習慣化されると、歯科的に以下のメリットがあります。

  • 自浄作用の維持: 口が閉じていることで唾液が循環し、虫歯や歯肉炎を防ぐ。
  • 上あごの拡大: 鼻呼吸をすると、舌が上あごにピタッと吸い付く位置(スポット)に収まります。この「舌の圧力」が内側から上あごを広げ、きれいな歯列のアーチを作ります。

3. 手のひらへの刺激が「食べる力(咀嚼・嚥下)」を育てる

意外に知られていないのが、「手のひら」と「お口」の密接な関係です。

脳の運動野という部分では、手をつかさどる領域とお口をつかさどる領域が隣接しています。ハイハイでしっかりと手のひらを地面につけ、指先まで使って体重を支える刺激は、脳を通じて「お口を動かす神経」にも好影響を与えます。

  • しっかり噛める子になる: 手のひらからの刺激が多いほど、舌や頬の筋肉のコントロールが上手になります。
  • 丸飲みを防ぐ: 舌を正しく動かせるようになると、食べ物を適切にすり潰し、スムーズに飲み込む(嚥下)能力が高まります。

4. ハイハイを「ショートカット」することのリスク

最近は住環境の変化(狭いスペース)や、育児便利グッズ(歩行器など)の影響で、ハイハイの期間が短くなる傾向にあります。

  • つかまり立ちへの急ぎすぎ: 筋肉が未発達な状態で早く歩き始めると、足の外側に重心がかかったり、反り腰になったりします。この姿勢の乱れが、将来の噛み合わせのズレ(不正咬合)につながるリスクがあります。
  • シャフリングベビー(座り這い): お尻をついて移動するスタイルだと、首や腕の筋肉が使われません。もしこの傾向が見られたら、うつ伏せで遊ぶ時間を増やすなどの工夫が必要です。

5. 今日からできる「お口を育てる」遊びの工夫

もし「うちの子、もう歩き始めそうだけどハイハイが足りなかったかも?」と不安になっても大丈夫です。ハイハイに近い動きは、遊びの中でいくらでも補えます。

① トンネルくぐり

段ボールや市販のプレイトンネルを使います。狭い場所を通り抜けるために、自然と姿勢を低くしてハイハイの形になります。

② 雑巾がけレース

少し大きくなったお子さんなら、お掃除を手伝ってもらう感覚で「雑巾がけ」をするのが最強の歯科トレーニングになります。

③ 坂道・段差登り

クッションを山に見立てて乗り越えさせたり、公園の緩やかな芝生の斜面を登らせたりします。平地よりも強い負荷がかかり、あごを支える筋肉がより鍛えられます。
注意:全ての行為には【見守り】が必要です。


ハイハイは「一生モノの健康」へ

ハイハイは、単に「移動できるようになるプロセス」ではありません。

  • あごを広げ、歯並びを整える
  • 鼻呼吸を定着させ、病気に強い体を作る
  • 噛む・飲み込む力を育て、脳を活性化する

これらすべてが、ハイハイという動作の中に凝縮されています。お子さんが床を這い回っている時間は、まさに「天然の歯列矯正」を行っている最中なのです。

「早く歩いてほしい」という気持ちを少しだけ抑えて、今しかできないハイハイの時間を、親子で存分に楽しんでください。その一歩一歩(一這い一這い)が、将来のお子さんの輝く笑顔と、健康な体を作っていきます。


もし、お子さんの現在の「移動の仕方」や「お口の開き具合」で、具体的に気になる癖などはありますか?
気になることも皆で協力して進んでいきましょう!

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どんな些細なことでも構いません。お口のお悩みは、古河市上辺見の長浜歯科医院にご相談ください。
私たちと一緒に、健康で美しい歯を守っていきましょう。

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