電話をかける電話を
かける
WEB予約WEB予約
アクセスアクセス

blog
ブログ

  • 2026-2-18
  • CATEGORY予防

「花粉症が招く『口呼吸』:歯科医師が教える、お口の乾燥から歯を守るためには」

花粉症で歯医者に行くべきなのか?

春先になると「歯が浮くような感じがする」「歯ぐきが腫れやすくなった」と歯科医院を訪れる患者さんが急増します。一見、アレルギー症状と歯科疾患は無関係に思えますが、その橋渡しをしているのが「口呼吸(こうこきゅう)」です。

花粉症による鼻粘膜の炎症は、鼻の通り道を塞ぎます。私たちは酸素を確保するために、無意識に口で息をするようになります。この「たかが口呼吸」が、実は口内環境を劇的に悪化させる引き金となるのです。


口呼吸が口内環境を破壊するメカニズム

口呼吸の最大の問題点は、唾液の消失にあります。

唾液の驚くべき4つのパワー

通常、私たちの口の中は唾液によって守られています。

  1. 自浄作用: 食べかすや細菌を洗い流す。
  2. 殺菌・抗菌作用: リゾチームなどの酵素が菌の繁殖を抑える。
  3. 再石灰化作用: 酸で溶け出した歯の表面(エナメル質)を修復する。
  4. 緩衝作用: 食後の酸性に傾いた口内を中性に戻す。

口呼吸によって口の中が乾燥(ドライマウス)すると、これらの恩恵がすべて失われます。その結果、細菌にとっての「パラダイス」が完成してしまうのです。


花粉症シーズンに潜む「3つの歯科リスク」

① 歯周病の急激な悪化

歯周病菌は、空気を嫌う「嫌気性菌」ですが、実は乾燥にも強い側面があります。唾液による洗浄が行われないと、歯垢(プラーク)が硬い歯石へと変わりやすくなり、歯ぐきに炎症を引き起こします。花粉症の時期に「歯ぐきがムズムズする」のは、免疫力が花粉への反応に割かれ、口内の細菌への抵抗力が落ちているサインでもあります。

② 虫歯リスクの増大

唾液の「再石灰化」が止まるため、歯の表面は常に脆い状態になります。また、鼻詰まりの不快感から、のど飴を頻繁に舐める習慣がつくことも危険です。糖分を含んだ飴を長時間口に含み、さらに口呼吸で乾燥させると、虫歯菌は爆発的に増殖します。

③ 上顎洞炎(じょうがくどうえん)による歯痛

これは口呼吸そのものではなく、鼻の構造に起因するトラブルです。鼻の奥にある「上顎洞」という空洞は、上の奥歯の根元と非常に近い位置にあります。花粉症でここが炎症を起こすと、歯の神経が圧迫され、虫歯でもないのに「奥歯が激しく痛む」ことがあります。これを「歯性上顎洞炎」と呼び、歯科と耳鼻科の連携が必要なケースです。


「口呼吸」がもたらす全身への影響

歯科領域だけでなく、口呼吸は全身の健康にも悪影響を及ぼします。

  • 風邪・感染症のリスク増加: 鼻は「高性能な空気清浄機」です。毛や粘膜がウイルスをキャッチします。しかし、口にはそのフィルターがないため、冷たく汚れた空気が直接肺に送り込まれます。
  • 睡眠の質の低下: 口呼吸は舌の位置を下げ(低位舌)、気道を狭くします。これが「いびき」や「睡眠時無呼吸症候群」の原因となり、日中の集中力欠如を招きます。
  • 顔立ちの変化(アデノイド顔貌): 長期間の口呼吸は、特にお子さんの場合、顎の発育を妨げ、出っ歯や面長な顔立ちを誘発する恐れがあります。

今すぐできる!花粉症時期の「お口の守り方」

歯科からのセルフケア提案

  1. こまめな水分補給: 「喉を潤す」のではなく「口内を湿らせる」イメージで、少量の水を頻繁に含みましょう。
  2. あいうべ体操: 舌の筋肉を鍛え、自然と口が閉じるようにするトレーニングです。「あー・いー・うー・べー(舌を出す)」を1日30回行いましょう。
  3. 就寝時のマウステープ: 市販の口閉じテープを貼って寝ることで、強制的に鼻呼吸を促します。※鼻が完全に詰まっている時は控えてください。
  4. ガムを噛む(キシリトール100%): 噛む刺激で唾液分泌を促します。

歯科医院で行うべきアプローチ

花粉症がひどい時期こそ、歯科検診が重要です。

  • 高濃度フッ素塗布: 乾燥にさらされる歯の表面を強化します。
  • プロによるクリーニング(PMTC): 自分では落とせない、乾燥でこびりついた歯石を除去します。
  • マウスピース処置: 就寝中の口呼吸によるダメージを軽減します。

鼻と口は「ひとつのユニット」

花粉症対策といえば耳鼻科ですが、その影響を最も受ける場所の一つは「口」です。鼻が詰まったら、次は歯を守るフェーズに入ったと考えてください。

「鼻呼吸」を取り戻し、唾液の力を味方につけること。それが、花粉症シーズンを乗り越え、一生自分の歯で食事を楽しむための秘訣です。最近、お口の中がネバついたり、歯ぐきに違和感はありませんか?もし心当たりがあれば、それは体が発している「乾燥のSOS」かもしれません。

「古河市 歯医者」「古河市上辺見 歯科」「古河 歯周病」「古河 インプラント」「痛くない歯医者 古河」といったキーワードで検索される方々に、当院の存在を知っていただけるよう、これからも地域に根ざした歯科医療を提供していきます。
どんな些細なことでも構いません。お口のお悩みは、古河市上辺見の長浜歯科医院にご相談ください。
私たちと一緒に、健康で美しい歯を守っていきましょう。

アクセスマップ

長浜歯科医院のアクセスマップ