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- 2024-9-30
- CATEGORY歯周病
歯周病の症状Q&A
歯周病の症状
歯ブラシの時に出血したり、しなかったりするのですが、どうしてですか?
歯ぐき(歯肉)に炎症が起きていると、食物や歯ブラシ程度の刺激でも歯肉から出血しやすくなります。ただし、歯肉に炎症があっても、歯ブラシが歯肉に当たっていない時は出血しないでしょうし、喫煙などの要因で出血しにくくなっている場合もあります。
歯磨き時に出血したことに気づいたならば、早めの歯科受診をお奨めします。
朝起きた時に歯ぐきに違和感があるのですが、どうしてでしょうか?
夜寝ている間は、唾液の分泌が少なくなるため口の中が乾燥して細菌などの刺激をうけやすくなります。実は、唾液には、お口の潤いを保ち、汚れを洗い流して細菌の繁殖を抑えるといった、口の中を清潔にして健康に保つ働きがあります。そのため、夜間に細菌が繁殖して活動性が高まることで、歯ぐき(歯肉)にとっては危険な状態となり朝起きた時に違和感が生じるのです。夜おやすみ前には、出来る限り細菌を減らす意味で歯磨きを丁寧に行いましょう。
また、寝ている間に歯ぎしりを行う習慣があると、歯ぐき(歯肉)などの歯を支える組織に大きな負荷がかかるため、朝起きたときに歯ぐきやお口の周りに違和感を認める場合があります。
歯ぐきがはれたような気がするのですが、しばらくすると治ります。でもその繰り返しでだんだん歯が動いてきたりするような気がするのですがなぜでしょうか。
歯ぐき(歯肉)がはれたように感じるのは、おそらく歯周ポケットの中にいる細菌が原因で歯肉に炎症が起こったためと思います。歯磨きを怠り、プラークの付着量つまり細菌量が増えてしまった時や全身的な免疫力が弱まった時などに違和感(はれた感じ)や痛みといった自覚症状が現われます。そして、しっかりとブラッシングして細菌量を減少させられた時や免疫力が回復してきた時には、次第に炎症が治まってきます。ただし、はれがひいたとしても、歯周病が治ったわけではありません。きちんと治療を受けないでいると、この歯肉の炎症が慢性的になり、歯を支えている歯ぐきが緩み、骨(歯槽骨)が徐々に溶けていきますので歯の動きも大きくなっていき、歯の位置も変化してしまいます。早めに歯科医院を受診しましょう。
体調が悪くなる度に歯ぐきがはれるのですがなぜでしょうか。
歯ぐき(歯肉)は体の中でも非常に敏感な部分です。歯肉に慢性の(緩やかに進行している)炎症があるところは、通常は痛みを感じませんが、体調を崩したときなどに免疫力が弱まってひどくはれることがあります。たとえ自覚症状がなくても、定期的に歯周病のチェックやクリーニングを受けましょう。
歯の根の部分の歯ぐきがはれているのですが、これも歯周病でしょうか?
歯ぐき(歯肉)がはれる原因は色々あります。もしかすると、歯の中にある神経(歯髄)の炎症や歯の根(歯根)の破折などが原因となって歯肉がはれているのかもしれません。また、歯の周囲から歯周病が進行して、歯根の先まで到達すると、同様の症状が出る場合もありますので、早めに歯科医院を受診して、適切な診断と治療を受けられることをお勧めします。
しっかり磨いていて、歯ぐきも赤くないのに歯の根の部分の歯ぐきが赤くはれてきたのですが、どうしてでしょうか。
歯周病以外の原因でも歯ぐき(歯肉)が赤くはれることがあります。その原因は様々ですが、以下のような理由で炎症が拡がっていることが多いです。①歯の根(歯根)の先に膿の袋が出来ている、②歯根が割れている、③歯根のどこかに穴が開いている、④歯根の表面の部分が剥離している、などが考えられます。いずれも抜歯による治療となる可能性がありますが、早期の診断と適切な治療を行うことで歯を保存できる可能性が高まります。早めに歯科医院を受診しましょう。
歯ぐきの色が黒ずんでいて気になります。放っておいても大丈夫でしょうか。
歯ぐき(歯肉)には、皮膚と同じようにメラニン色素が沈着します。個人差はありますが、黒いから不健康ということはありません。喫煙や受動喫煙によって黒くなる場合もありますが、煙草は全身的にはもちろん歯周病にも大きな害があります。一度、歯科医院を受診して、黒ずみの原因の診断と適切なアドバイスを受けられることをお勧めします。
よく、ポケットが深くなったと聞きますが、ポケットとはどんな状態でしょうか?
歯と歯ぐき(歯肉)の間には健康な場合、約1mmの溝があります。これを歯肉溝と言います。歯肉やその深部の組織に炎症が起こると、歯肉がはれて、この溝が深くなります。これを仮性ポケットと言います(歯肉炎の状態)。歯肉炎は丁寧に歯磨きをすると治ります。しかし歯肉炎のまま放っておくと、歯を支える骨も溶けて歯周炎という状態になります。この時、歯に接着(付着)している歯肉の部分が徐々に剥がれて、付着していた位置が徐々に根の先の方へ変化していきます。こうして出来上がった歯と歯肉の間の深い溝のことを歯周ポケットといいます。歯周ポケットの深さが4mm以上になると重症です。歯肉から出血したり、膿が出たりするようにもなるので、歯科医院で適切な歯周病の診断と治療を受けることが必要になります。
口臭がひどいと自分では思うのですが、家族はそれほど言いません。なぜでしょうか。
一般的に、口臭はかなりデリケートな問題だと感じる人が多いようです。すなわち、たとえご家族であっても口臭を他の人に伝えることを、あえて控える人が多いのかもしれません。口臭にはお口の中の衛生状態の悪さからくるもの、喉のはれや感染、内臓疾患によるものがあります。また、心因的なものもあり、実際には臭わないのに本人が臭うと思い込んでしまう場合です。いずれの臭いにせよ、ご家族が貴方の臭いを気になさっているかどうか直接確認されてはいかがでしょうか。また、一度、歯科医院を受診して、適切な診断やアドバイスを受けられることもお勧めします。
口臭があると家族に指摘されたので、一生懸命歯ブラシをしていますが、あまり変わりません。どうしたらいいのでしょうか。
自分では充分な歯磨きだと思っていても、(特にフロスや歯間ブラシを使用していないなどで)実際には隅々まで行き届いていないことはよくあります。口臭の主な原因は、歯周病が進行した場合に歯周ポケットの中にいる歯周病原細菌です。もちろん深い歯周ポケットがある場合には、フロス/歯間ブラシ・歯ブラシが届きにくくなります。早めに歯科医院を受診して、適切な歯磨きの仕方について指導を受けるとともに、定期的にご自分では届かない部分のクリーニングをしてもらいましょう。
歯ぐきが下がって根が出てきたのですが、どうしてでしょうか。
歯ぐき(歯肉)が下がる原因は、歯周病の進行、誤った歯磨き法、かみ合わせの悪さ(歯並び)などが考えられます。また、加齢によって歯肉が下がることもあります。そのため、まず歯ぐきが下がった原因を正確に調べることが大切です(検査と診断)。歯周病の進行を抑える歯周病治療で歯肉が健康になれば、外科的な治療(歯周形成手術)を受けることで、歯肉の下りを戻すことができる可能性もあります。また、誤った歯磨きやかみ合わせの悪さ(歯並び)が原因の場合は、正しい口腔清掃法に修正したり、かみ合わせの調整や歯並びの矯正治療を受けることが効果的です。一度、歯科医院を受診して、適切な診断とアドバイスを受けられることをお勧めします。
歯のまわりに白くうっすらと膿の様なものが出るようになりました。どうしてでしょうか。またどうしたら良いでしょうか。
歯周病が進行し、重度になると歯の周りに膿が溜まってきます。ただし、膿のように見えてもプラーク(細菌の塊;かつて歯垢と言われたもの)であることもあります。また、歯の根の炎症でも歯の周りに膿が溜まることがあります。白い膿のようなものは本当に膿なのか、それとも膿ではないのか、早めに歯科医院を受診して適切に診断されることをお勧めします。膿であれば歯科治療が必要ですし、膿ではなくプラークであっても、正しい歯磨きの方法について指導を受けることをお勧めします。
日本歯周病学会HP引用https://www.perio.jp/qa/symptom/
古河市上辺見【歯周病】なら長浜歯科医院