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- 2025-11-4
- CATEGORY歯周病
歯ぐきの色に隠された危険信号:気づかないうちに進行する歯周病の原因と対策
歯ぐきをきれいにしたい
きれいな歯ぐきとは
健康な歯肉は?

歯肉の色うすいピンク色
歯肉の形歯と歯の間に入り込んで弾力がある。ブラッシング程度では出血しない。
歯肉炎

歯肉の色赤みを帯びる
歯肉の形歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。ブラッシングで出血する。
歯肉にのみ炎症が起きた場合で骨には影響が無い状態。
歯と歯肉の境に付着している歯肉中の細菌が毒素を出し歯肉に炎症をもたらします。
歯肉が赤く腫れだすと、腫れた歯肉と歯の間(ポケット)にますます歯垢が溜まり悪化します。
歯周炎

歯肉の色赤紫色になる。ブラッシングで血や膿がでる。
歯肉の形歯と接している歯肉がさらにぶよぶよと腫れ、退縮する。ブラッシングで出血や膿が出る。
歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。歯肉が退縮して、歯が長く見える。
骨や歯と骨が接合している繊維(歯根膜)まで炎症が進んだ場合
歯周病チェックリスト
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
- ブラッシング時に出血する。
- 口臭が気になる。
- 歯肉がむずがゆい、痛い。
- 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色でひきしまっている)
- かたい物が噛みにくい。
- 歯が長くなったような気がする。
- 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。
このような症状がある人は、歯周病かもしれません。すぐにお近くの歯科医院で検査を受けましょう。 歯周病は、目に見えない歯肉の溝の中に起こり、気づかない内に進行してしまいます。
歯周病(歯槽膿漏)ってどんな病気?
歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、かつては歯槽膿漏と言われていました。歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。しかし、痛みは全くありません。さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。

この時期になると、やっと痛みや腫れをともないます。そして、最後には歯が抜けてしまいます。その理由として、初期の段階では虫歯のように歯に穴があいたり、痛くなったりと言ったはっきりとした症状が現れにくく、かなり進行しないと、痛みや腫れと言う自覚症状が現れないからです。さらに、日本人には歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また歯周病を確実に治療できる歯科医が残念ながら非常に少ないことなどが考えられます。一生自分の歯で噛むためには、むし歯の予防と同時に歯周病の予防と適切な治療が大切なのです。

原因は何?
お口の中にはおよそ400種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢と言います。歯垢1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中で歯周病をひき起こす細菌はポルフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インターメディア、アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンスなど10種類以上がわかっています。また歯垢は粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢の中の細菌が歯肉に炎症をひき起こしやがては歯を支えている骨を溶かすのです。

さらに、歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。
その中や周りにさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けるのです。これはもはやブラッシングなどでは取り除くことはできません。
歯肉が下がる原因は?
日本人は生まれつき歯の周りの骨や歯茎が薄い方が多く、その様な場合ちょっとしたことで歯茎が下がりやすいです。原因として考えられるのは2つ、過度のブラッシングと歯ぎしりなどの咬み合わせの不和です。その様な原因がないか、歯科医院で診てもらうことをお勧めします。また、下がってしまった歯茎は基本的には元に戻りません。歯肉移植のような歯周形成外科といわれる手術が有効ですが、それらが必要かどうかも併せてご相談ください。
歯周病の治療と予防はセルフケアとクリーニングが大切

当院は歯周治療を主軸としております。
歯周病の治療と予防には、毎日の歯磨きにくわえて、歯科医院での定期検診やクリーニングが大切です。
担当の歯科衛生士が患者様お一人おひとりの口腔内を守ります。
歯周病は歯ぐきや周りの組織が歯周病菌に感染して炎症を起こす病気で、40歳を過ぎると発症する割合が高くなります。
最初は歯ぐきの炎症程度ですが、進行すると歯を支える骨が溶けて歯を失う原因にもなるため、早期発見と治療がポイントです。
手遅れにならないよう、歯周病の自覚症状がなくても注意しましょう。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きたときにお口の中がネバネバする
- 歯ぐきがたるんできた
- 以前よりも歯が伸びたように感じる
- 歯ぐきがむずむずする
- 歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
- 歯磨きのときに歯ぐきから出血する
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきから膿がでている
- 歯ぐきがブヨブヨしている
- 口臭が強くなった
こうした症状が一つでも当てはまった場合は、歯周病を発症している可能性があります。
早めに歯科医院へ相談しましょう。
歯周病は全身疾患の原因になります

歯周病は歯だけではなく、原因である歯周病菌が血管を通って全身に広がることで、次のようなさまざまな全身疾患を引き起こしたり、全身に悪い影響を与えたりすることが分かってきました。
- 狭心症や心筋梗塞などの心疾患
- 脳梗塞
- 糖尿病の血糖コントロール不良
- 認知症
また、妊娠中の女性の場合は、歯周病になることで骨粗しょう症や低体重児、早産のリスクが高まるという報告もあるため、より一層注意が必要です。
症状別:歯周病治療について
歯周病は、病気の進行度合いや症状の現れ方などによって適切な治療方法が異なります。当院では、患者さんのお口の状態を的確に把握するため、口腔内検査やレントゲン検査を行い、患者さんお一人お一人に合った治療方針を決定します。

歯肉炎~軽度の歯周病

軽度の歯周病の場合は、スケーリングやブラッシング指導といった歯周基本治療を行います。歯周病の一歩手前である歯肉炎は病的な状態ではありませんが、歯ぐきが赤みを帯びていたり、歯磨きの際に出血したりすることがあり、進行予防のための治療が必要です。
さらに、軽度歯周病まで症状が進むと、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが3~5mm程度と病的な状態に変化して、歯を支えている顎の骨が溶かされ始めます。
スケーリングとは

スケーリングとは、「超音波スケーラー」という専用の機器を用いて、毎日の歯磨きでは落としきれない歯石や歯垢を取り除く治療です。歯科医院で定期的にスケーリングを受けて、歯周病の原因となる歯石や歯垢の再付着を防ぎましょう。
中等度の歯周炎

歯を支えている顎の骨が半分ほど溶かされた状態である中等度の歯周炎に対しては、スケーリングとルートプレーニングなどを行い、歯と歯ぐきをクリーニングします。
歯周ポケットは4~7mm程度まで深くなっているため、汚れが溜まりやすく、口臭を指摘されたり、歯がぐらついたりする症状も現われます。
ルートプレーニングとは

中等度以上の歯周病に対し行われるルートプレーニングは、手用のスケーラーを用いて、歯ぐきの奥深くに付着した歯石を取り除く治療です。一本一本丁寧に歯石を除去して歯の表面を滑らかにすることで、歯垢や歯石の再付着を防ぎます。
基本的に麻酔は使用しない方針ですが、痛みに弱い方に対しては行うこともあります。
重度の歯周炎

「歯ぐきが下がって歯根が見える」「膿が出る」など重度の段階まで進行した歯周炎に対しては、スケーリングとルートプレーニングに加えて、必要があれば歯周外科治療(フラップ手術)を行います。
顎の骨はほとんど溶かされ、歯のぐらつきや痛みを感じたり、最悪の場合は歯が抜けたりすることもあるため、早急に治療が必要な状態です。
フラップ手術とは(歯周外科治療)

歯周外科治療(フラップ手術)とは、スケーリングやルートプレーニングで改善が見込めない、重度の歯周病の方に対し行う治療です。局所麻酔をした後に歯ぐきを切開し、奥の部分に付着した歯石を目視下で的確に除去します。
古河で歯医者をお探しなら長浜歯科医院へ

長浜歯科医院では、歯周病の基本治療や外科治療に加えて、歯周病を予防するためのケアや定期検診も積極的に行っています。
院長は、日本歯周病学会所属の認定医であり、歯周病治療について日々研鑽を積んでいます。
古河エリアで歯周病治療や定期検診ができる歯科医院をお探しの方は、ぜひ長浜歯科医院までご相談ください。
車いすを利用されている方も通いやすいように、駐車場隣接の特別診療室も設けています。
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