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  • 2025-4-5
  • CATEGORY予防

こどもたちの口と歯の質問箱 <小学生低学年➀>

こんにちは。
古河市上辺見の歯医者【長浜歯科医院】です。

今回は小学校低学年の口と歯の疑問をQ&Aでご紹介します。

歯の生理・解剖

  • Q.歯はどうやってできるのですか?
    A.乳歯も永久歯も、お母さんのお腹の中にいるとき(妊娠6週目ごろ)から出来始めます。将来の口になる表面の上皮の細胞からでき、木の小枝に花芽ができるように次第に細胞の数を増やしながら内側にふくらんでいきます。完全に歯が出来上がるのは、歯が生えてきて数年後です。

    歯は口の中に見える歯冠部と顎の骨に埋まって支えてとなっている歯根部からなっています。また歯の構造には歯冠部の一番外側を最も固いエナメル質、その内側にある象牙質、歯根部のまわりを覆っているセメント質、神経と言われる組織のある部分が歯髄と呼ばれています。 


  • Q.どうして子どもの歯とおとなの歯があるのですか?
    A.乳歯は胎児期から作られ始め、3歳頃までには全てが生えてきます。永久歯は、歯の芽が作られるのは胎児期ですが、生後6年から10年近く経って生えそろいます。食物を摂取して生きていくために歯が必要ですから、早く乳歯に活躍してもらわなくてはなりません。子どもの顔と顎は小さいので小さい乳歯が必要であり、成長に伴って顎は大きくなり、より大きく丈夫な歯が必要になります。しかし、一度作られて生えてきた歯は大きくならないので成長すると乳歯では不十分となるため新しく生えかわったり、乳歯の奥歯のさらに後ろから6才臼歯や12才臼歯と呼ばれる第一大臼歯や第二大臼歯が生えてきます。  


  • Q.歯がかけたと言って子どもが破片を持ってきました。骨のように硬いのですが口の中を見ても、かけたようなところは見当たりません。これはなんですか?
    A.萌出性腐骨(ほうしゅつせいふこつ)と言って、大人の歯が生える時に、その上を覆っていた骨がうまく吸収されずに残ってしまったものです。ほとんどが大人の歯が生え終わる時までに自然に取れてしまいます。しかし腐骨が大きくてかむと痛い、出血するなどの場合は、歯科医院で除去します。


  • Q.小学1年です。子どもの歯の後ろを指差して痛いといいます。歯のないところを痛がっているようです。とくに腫れているようには見えませんが、むし歯でしょうか?
    A.6歳臼歯が生える時の痛みだと思います。乳歯の一番奥に生えてきます。少し歯が出てくると痛みが収まります。また、少し生えてきても、歯の後ろの方に歯ぐきがかぶさっていて歯ブラシがしにくいです。ここに汚れがたまって炎症を起こすと痛みが強くなります。タフトブラシなどで丁寧にみがきましょう。


歯みがき・むし歯予防

  • Q.電動歯ブラシは使用してもいいですか?
    A.最近では電動歯ブラシも沢山種類が販売されていてかなり良くなってきていますので、使用してもかまいません。ただし、使い方や歯ブラシの回転方法によっては、歯肉が傷ついたり、下がったり(退縮)します。また、歯並びや歯の形によっては細かいところまで電動ブラシの毛先が届きにくいこともあります。かかりつけの歯科医院にて相談し十分な指導を受けてから使用した方がいいでしょう。また歯ブラシの大きさや重さも色々あり、子ども自身では充分使い切れないこともあります。保護者の方が仕上げ磨きで使用するにしても、電動歯ブラシだけに頼らず、手用歯ブラシも使えるようにしましょう。

  • Q.一番奥に大人の歯が生えてきました。むし歯にしないようにするにはどうしたらいいでしょうか?
    A.6歳頃に乳歯のさらに奥に生えてくる大人の歯を第一大臼歯(6歳臼歯)といいます。お口の一番奥に生え、さらに歯のかむ面を歯ぐきが覆っている期間が長く、歯ブラシがうまく当たらずにむし歯になりやすいところです。丁寧に歯ブラシを当てるとともに、歯科医院で予防処置をしてもらいましょう。シーラントといって、むし歯になりやすい第一大臼歯(6歳臼歯)のかむ面をあらかじめ、セメントやプラスチックで埋めてむし歯予防をする方法です。生えてきて間もない永久歯をむし歯にならない強い歯にするには、「フッ化物の塗布」も有効です。小児歯科を受診しケアしてください。


  • Q.歯と歯の間にものが挟まったときはそのままにしていてもいいですか?また、つまようじを使ってもいいですか?
    A.むし歯や歯肉炎、口臭などの原因になりますのでそのままにしないで、取り除いてください。つまようじは、歯肉を傷つける可能性がありますので、糸ようじ(デンタルフロス)を使用するのが一番いいでしょう。この機会に、習慣付けて糸ようじを使うようにしましょう。正しい使い方をかかりつけの歯科医院で聞いてみましょう。

  • Q.最近、歯医者さんに行くと、「シーラントをしました」とよくいわれます。シーラントについて詳しく教えて下さい。
    A.シーラントは、フィッシャーシーラントといいます。むし歯の予防、あるいは初期のむし歯に対して合成樹脂でコーティングする処置です。歯には、細かい溝が存在し、なかなか歯磨きではよごれがとれません。そのような場所は、むし歯になりやすいところでもあります。この溝のところをむし歯にならないようにシーラントでふさいで食べ物が詰まらないようにしたり、よごれがたまらないようにしたり、小さなむし歯をそれ以上進行させないために行います。萌出間もない歯はまだ歯質が弱いため、フッ化物の配合されたシーラントで歯を強くすることも効果的です。

むし歯と治療

  • Q.むし歯はどうしてできるのですか?
    A.口の中にいるむし歯原因細菌(主にストレプトコッカスミュータンスが、糖質を利用して歯の表面にグルカンと呼ばれる水に溶けないネバネバした物質(プラーク=歯垢)をつくります。このプラーク(歯垢)が細菌をすみやすくし、その中のむし歯原因菌が糖質を利用して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かすことで、むし歯となります。

  • Q.歯医者さんの道具はどうして音が出るのですか?
    A.歯は硬いので、手で削るのは大変です。だから器械を使って治療します。むし歯を取り除いたり、歯を削っていくタービン、エンジンといわれる器械は、電気モーターやエアー(空気の圧力)により高速で回転しているので、回転音がでます。また、削る時の発熱を押さえるためにスプレー状の水をかけるのでその音もします。最近は技術開発も進み、以前に比べてかなり音も小さくなってきています。そして口を開けているとそれらの削りカスや、つばの飲み込みができないので、たまるつばを吸い取るバキューム(吸引器)も掃除機のような音がします。まるでお口の中を工事しているような音と振動があります。どれもむし歯を早くしっかりと治療するために必要なものです。


  • Q.歯の治療をする時、どうしてマスクのゴムをかけるのですか?
    A.小さい子どもは治療中に急に動いたりすることが多く、治療をするときに、歯の治療に使うお薬、銀歯、器具などを誤って飲み込みこんだり、歯を削る時、唇、頬や舌を傷つけたりすることを防ぐためゴムのマスクをかけます。また、唾液によって詰め物と歯との接着性が弱まってしまうことを防いだり、歯の根の治療の時は、唾液や細菌を歯の中に入れないようにするために必要なのです。


  • Q.水やお湯がしみるのはむし歯ですか?
    A.しみる原因は二つ考えられます。ひとつはむし歯です。中程度のむし歯では水や甘い食べ物がしみます。お湯もしみる時は、むし歯がかなり進行して、神経にまで及んでいる時です。もうひとつは、知覚過敏といって、歯が咬んでいくうちにすり減ったり、歯ブラシ圧が強かったり、くいしばりなどにより歯肉が下がって、歯の根が出て、神経が過敏になっている時にもおこることがあります。お湯がしみる、寝入りばな、体が暖かくなると痛む場合は、歯の根の先に膿を持っていることもあります。どちらも一度早めに歯科医院で診てもらってください。


  • Q.どうしてむし歯になると黒くなるのですか?
    A.むし歯になった深い穴は、象牙質という歯の層になります。この象牙質は有機質を含んでいます。むし歯が進行するとこの有機質が腐敗します。この腐敗した有機質の色素が褐色であったり、黒色であったりするわけです。食べ物のかすなどがつまり、食べカスを栄養にして細菌が褐色や黒い色素を作り、それが歯に取り込まれていくからです。

  • Q.どうしてむし歯になると歯が痛くなるのですか?
    A.すりむいたりケガした時に風が当たると痛くなるのと似ています。歯の中に、神経がかよっている歯髄とよばれるところがあり、むし歯が進行して歯髄に近くなると、冷たい物、酸味のある物は神経を刺激して痛みが出ます。むし歯が神経まで達すると、神経が炎症を起こすため、食べたり飲んだりしていない時にも痛みが出るようになります。

日本小児歯科学会https://www.jspd.or.jp/question/lower_grade/

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