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  • 2023-12-9
  • CATEGORY歯周病

【歯周病の原因】

歯周炎の原因論についての変遷をたどっていきます。

非特異的プラーク仮説:
多量のプラーク(歯垢)が歯に付着していれば歯周炎になるという仮説 歯周炎は特定の細菌だけが影響して炎症を起こしているのではなく、プラーク(歯垢)を構成している細菌の量が増加することが原因という考え方

しかしながら・・・


多量のプラーク(歯垢)が歯に付着していても歯周炎が進行しない場合がある。同一口腔内でもある部位は進行しているが他の部位は進行していない部位もある(部位特異性)

説明が付かない・・・

そこで・・・

特異的プラーク仮説が登場する

特異的プラーク仮説  
:患者ごとにプラーク内の細菌の種類が異なったり、同一口腔内でも炎症がある部位と炎症がない部位ではプラークの細菌の種類が違うのではないかという考え。つまりある特定の細菌を含んだプラーク(歯垢)だけが歯周炎を引き起こし進行させるているという仮説。 A.a菌やP.g菌やT.f菌(歯周病原菌)などが見つかる。

ところが・・・

このA.a菌やP.g菌(歯周病原菌)に対する抗菌薬を使用しても歯周炎にはあまり効果を示さない。

説明が付かない・・・

徐々に・・・

プラークから「バイオフィルム」という考え方になっていく。
バイオフィルムは抗菌薬を浸透させず、細菌が居心地の良い環境を作り病原性の高い菌を増殖させる特徴があることが分かる。

結論として・・・

抗菌薬が効かないので機械的(歯ブラシや器具で)に歯から取り除かないと歯周炎の発症や進行は防げないという考えになりました。

これが現代の歯周治療の基本になりました。

めでたし めでたし

古河市上辺見【歯周病】なら【長浜歯科医院】